ライブ用のメイン機材ではないが、海外遠征やセッション、イベントライブ用にと準備しているモバイルアンプシステムを紹介しよう。
特にメインで頻繁に使っているわけではないので、わざわざ紹介しなくてもいいのかもしれないけど、自分の記録代わりにブログに書いてみようと思う。
以前のモバイルアンプシステムはこんな感じ。
◎ハードウェア:iPad Pro 9.7
◎オーディオ・インターフェース:Line 6 / Sonic Port VX
◎Bluetooth MIDIペダルボード:IK Multimedia / iRig BlueBoard
◎アンプシミュレーターiPadアプリ:Positive Grid / BIAS AMP
◎マルチエフェクターiPadアプリ:Positive Grid / BIAS FX
このモバイルシステムでセッションなんかのちょっとしたライブをこなしていた。
ただ、正直言って、このシステムはインターフェースにしろ、MIDIペダルボードにしろ、そもそもライブ用に設計されているものではなく、自宅やスタジオ等で手軽にマイアンプを鳴らせますよ、っていう用途なので、耐久性がなさ過ぎる。
Sonic Port VXはケーブル接続のコネクタがちゃっちいのですぐ壊れるし、壊れても修理でなく交換になるし。
自分は壊れて計3台買ってます…。
そんなに頻繁に使ってないけど、それなりな頻度で使ったら1年は持たないかな。
そもそもこういう室内用機材をライブ等に持ち運んで使って言うのには無理があると思う。
相当丁寧に取り扱っても、筐体もプラスチックだし。
で、このシステム以外の機材で似たようなモバイルアンプシステムを組めないかというとしばらく物色していたんだ。
何種類かは発売されている。
IK MultimediaのiRig系インターフェース等もあり、こちらも何種類か持ってるけど、正直サウンド的にはSonic Port VXの方が全然良いのでiRigは全く使ってない。
iRigはツアー中のホテル内での練習用に使ってた事はあるけど。
あ、そうそう、Sonic Port VXの下位機種に無印のSonic Portというのがあるんだ。
こちらは使用しながらのiPad(iPhone)充電が出来ないタイプ。
iPadやiPhoneのバッテリーは持つから、充電出来なくてもいいから無印でいいかな、と思ってる人もいるかもしれないけど、無印とVXは比べると出力レベルが全く違うので注意。
VXは恐らくラインレベルで出力されているけど、無印のレベルはVXよりかなり低い。
なのでこちらも持ってるけど眠ったままだよw
で、2019年に入り、目新しい機材が登場してきた。
元々iOS系のインターフェース、MIDIコントローラー系の機材はリリースしていたメーカーだけど、今回のTONE SHIFTER MEGAは完成度がなかなか良いと思う。
早速導入し、テストを繰り返し、先日の海外遠征でも使用してきた。
TONE SHIFTER MEGAは見ての通り、筐体も金属でしっかりとしたスイッチが付いているのでライブや持ち運びでもでも安心。
また、そもそもインターフェースとコントローラーが統合されているという時点で、この製品の開発者はわかってるなぁ、という感じ。
エクスプレッションも2系統、出力もステレオアウト可能、スイッチのマッピングもかなり自由度が高く、BIAS FXも自分の使いたいセッティングにドンピシャでスイッチセッティングができたのは感無量。
かゆいところに手が届きまくった素晴らしい製品だね。
iPad本体も載せるし、システム全体が以前の様にケーブルでごちゃごちゃしないのも良い。
以前は、インターフェース、iPad、スイッチ、それを繋ぐケーブル類と、とにかく煩雑だったからね。
今回のはシンプルで取り回しも良い。
そして何より、IO系の音質がSonic Port VXとは比べ物にならない位に良い。
まずは音が太い、Sonic Port VXの出力はか細い音だったからね…。
まぁ、それでも他のインターフェースよりは良かったけど。
という事で、しばらくはこのTONE SHIFTER MEGAをモバイルアンプシステムとして使っていくよ。
ネットで情報調べても、日本人ではまだこれを導入してバリバリつかってるミュージシャンは少なそうだね。
この記事をみて使う人が増えるといいんでないかな。
そしたら、このメーカーでもっと良い機材を作ってくれると思うよw
ただ、自分はBIAS AMPで自分の出したいアンプ音色が出せないのでメインでは使わないです。
メイン機材はあくまでFractal Audio Systems / Axe-Fx IIです。
BIAS AMPやBIAS FXもソフトウェアの内部的な音質自体大変すばらしいんだけど、スイッチングのバリエーションを考えると、自分のライブセッティングにもまだちょっと無理かな。
そもそもMarshall / JMP-1プリアンプのシミュレーションを入れて欲しいよ。
結構需要あると思うんだけどね〜。
現在のモバイルアンプシステム
◎ハードウェア:iPad mini 5
◎オーディオ・インターフェース:MeloAudio / TONE SHIFTER MEGA
◎Bluetooth MIDIペダルボード:MeloAudio / TONE SHIFTER MEGA
◎アンプシミュレーターiPadアプリ:Positive Grid / BIAS AMP 2
◎マルチエフェクターiPadアプリ:Positive Grid / BIAS FX
あ、そうそう、TONE SHIFTER MEGA本体の上に、現行iPad Air 10.5インチは大き過ぎて乗らないから注意してね。
自分のiPad Air 10.5載せようと思ったらはみ出たw
iPad mini 5で使うからいいんだけど。
TONE SHIFTER MEGAのリリース時点でiPad Pro 10.5は出回っていたんだから、このサイズにも対応して欲しかったけどね。
iPad Pro 11インチはギリ乗るみたいだけど。
それと、古いiOS機種iPhone 6 Plusでも問題なく動作したよ。
なので、少し古いiOS機でも問題なく使えると思うのでご安心を。